宝塚歌劇団 花組公演『エリザベート』を予習してみよう
こちらは宝塚公演の予習記事です。
年この記事は歴史の知識が壊滅的に乏しい筆者が宝塚公演を楽しむために歴史的背景などをまとめたものです。
一部ネタバレになる可能性がありますので、気になる方はそっと閉じてください。
個人的な想いなどはnoteにまとめていますのでよろしければご覧ください。
次回花組公演は『エリザベート』です。本作品は2018年に宝塚月組で上演された以来、8年ぶりの上演となります。
Contents
宝塚花組公演『エリザベート』のあらすじ
宝塚花組公演『エリザベート』のあらすじを見ていきましょう。
1996年に宝塚歌劇団が日本初演を行った『エリザベート』は、宝塚歌劇のみならず今や日本ミュージカル界屈指のメガヒット作品となりました。初演から30年の時を経た2026年、8年振りとなる宝塚歌劇での再演が決定。独創的なストーリーと美しい旋律で彩られたミュージカル・ナンバーが多くの人々を魅了し続ける傑作ミュージカルの待望の再演に、確かな実力を備えた永久輝せあと星空美咲を中心とした花組が挑みます。記念すべき30周年のアニバーサリーイヤーに新たな歴史を紡ぐ、『エリザベート』の世界をお楽しみください。
宝塚歌劇団HPより
エリザベートはオーストリア皇后エリザベートの生涯を、黄泉の帝王トートとの禁じられた愛を交えながら描くミュージカルです。
本作品は1本立てでの上演となります。
宝塚花組公演『エリザベート』予習
今回の花組公演『エリザベート』は過去に何度も宝塚歌劇で上演されている人気作品です。
『エリザベート』について
ウィーン版『エリザベート』について
『エリザベート』は、ウィーン発のミュージカルで脚本・作詞はミヒャエル・クンツェ、作曲はシルヴェスター・リーヴァイです。
日本においては、宝塚歌劇団による1996年の初演以来上演が続いており、2000年からは東宝版も上演されています。
日本版では見たことのないシーンがあったり、エリザベートの役作りも全然違うので見ごたえがあります。日本版よりかなり意志と圧が強い逞しいエリザベートの姿で、見ると力が湧いてきます。
登場人物
- 【トート】
- 史実上の人物ではなく、ミュージカルの創作キャラクター
- エリザベートの人生にたびたび現れ、彼女を死へと誘う
- トートはドイツ語で「死」を意味する
- 【エリザベート】
- バイエルン公爵家に生まれた自由奔放な少女
- 皇帝フランツ・ヨーゼフと結婚し、オーストリア皇后となる
- 宮廷の厳しい規則に縛られ、次第に自由を求めるようになる
- 19世紀のオーストリア皇后エリーザベト・フォン・エスターライヒがモデル
- 【フランツ】
- 皇帝として国家を背負っている
- エリザベートを愛しているが、皇后として宮廷の規則に従うことも求める
-
オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世 がモデル
主要な登場人物は上記ですが、他にもエリザベートには個性の強いキャラクターがたくさん登場します。
狂言回しのルキーニをはじめ、エリザベートの姉ヘレネ、エリザベートの義母ゾフィ、エリザベートの息子ルドルフなどなど…
作品の時代背景
エリザベートが生きた時代は、1848年にフランスで起こった「二月革命」をきっかけに、ヨーロッパ諸国でさまざまな革命が起こりました。
そのような混乱下において、わずか18歳という若さでオーストリア皇帝に即位したのが、フランツ・ヨーゼフでした。のちにエリザベートの夫となる人物です。
エリザベートは1837年に南ドイツのバイエルン王国の貴族に生まれました。自由な考えを持つ父の影響で乗馬や芸術に親しみます。
15歳の頃に姉ヘレネとオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフとのお見合いに同行することになりますが、フランツ・ヨーゼフは結婚相手にエリザベートを選びます。
ミュージカル『エリザベート』では、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフとエリザベートの出会いから結婚後の生活が中心に描かれます。
公務に忙しい夫、フランツ・ヨーゼフとのすれ違い。エリザベートに皇后としての教育をきっちり施そうとしたフランツの母、ゾフィとの対立などエリザベートの人生は激動です。
エリザベートについての書籍も沢山出ていますので、予習用に読んでみるのもよいでしょう。
『皇妃エリザベート その名はシシィ』著:南川三治郎、序文:塚本哲也(河出書房新社)
『姫君の世界史 エリザベートと黄昏のハプスブルク帝国』著:小宮正安 (創元社)
『ハプスブルク家の女たち』著:江村洋(講談社)
宝塚花組『エリザベート』キャスト
| トート | 永久輝 せあ | 黄泉の帝王 |
|---|---|---|
| エリザベート | 星空 美咲 | オーストリー=ハンガリー帝国皇后 |
| フランツ・ヨーゼフ | 聖乃 あすか | オーストリー=ハンガリー帝国皇帝 |
| ルイジ・ルキーニ | 極美 慎 | イタリア人無政府主義者 |
| ルドルフ | 侑輝 大弥 希波 らいと |
オーストリー=ハンガリー帝国皇太子 |
聖乃さんがフランツで、極美さんがルキーニという配役は個人的にすごくしっくりきます。落ち着いて品のある印象の聖乃さん、星組出身で熱量のある極美さん、お2人の役作りが楽しみです。
花組 『エリザベート』のみどころ
珠玉の名曲の数々
エリザベートはセリフが少なく、歌のみでお話が進行していきます。「私だけに」をはじめとした名曲の数々が次々と繰り広げられるのが作品の魅力です。
ぜひ事前に曲を聞いてお気に入りの1曲を見つけてから観劇されることをお勧めします。参考までに東宝版の舞台映像を貼っておきます。
劇中の曲が沢山出てきますのでぜひチェックしてみてください。
「自立」と向き合い続ける女性の一生
舞台『エリザベート』のテーマの一つに「女性の自立」が挙げられます。
『エリザベート』は皇后エリザベートの波乱万丈な人生を、彼女が死への誘惑をはねのけながら懸命に生きる様子を描いています。
若くして結婚、姑との関係、息苦しい宮廷生活、出産後の子供との関係、パートナーとのすれ違いなどなど
現代の女性にも通ずるようなテーマがふんだんに散りばめられています。
そんな荒波の中を自分の足で自立して、力強く歩んでいく主人公エリザベートの様子に共感や勇気を感じる女性も多いのではないでしょうか。
私自身も10代後半からエリザベートには親しんでいますが、結婚・出産を経た現在はまた違った感覚でエリザベートの人生を捉えることが出来ています。
どんな年代の方の心にも響くメッセージがこの作品にはあると思います。
まとめ
今回は花組公演『エリザベート』についてまとめました。
- エリザベートは実在の人物。トートはミュージカルの創造キャラクター。
- オーストリア皇后エリザベートの激動の人生を描く
- 女性の自立をテーマに珠玉の名曲で彩られた作品
長年愛される大人気公演『エリザベート』
有名な歌が美しいのはもちろん、逞しく生きるエリザベートという女性の人生そのものに勇気が貰える作品です。
また、豪華賢覧な衣装やセット、トートを取り巻く黒天使のダンスなどどの場面を切り取っても見どころが満載です。
上演が楽しみで待ちきれませんね!



